Article 2003
Jazz Life誌連載 NY Jazz Witness
2003年も、若手から中堅、ベテラン。ストレート・アヘッドから、アヴァンギャルド、トンガリ系、はたまた歌ものと、興味の赴くまま、締め切りにせかされるままに、いろいろなものを取り上げました。こうしてリストをみると、私の雑食性、年齢不詳性が、が浮かび上がってきます。
2003.1 Peter Bernstein Quartet @ Blue Note NY
ジム・ホール ・インヴィテイショナル・コンサートでの、鮮烈なデビューから13年。今や、堂々たる中堅プレイヤーに成長したピーター・バーンスタインと、そのセッション仲間の、リラックスしたライヴ。2003.2 Sonny Fortune & Rashid Ali @ Sweet Rythm
エモーションとパッションが一体となった熱いデュオ、ソニー・フォーチュン&ラシッド・アリが、ウェスト・ヴィレッジのニュー・クラブ、スイート・リズムで炸裂!!2003.3 David Murray & The GWO-KA Masters in Toronto
円熟のデヴィッド・マレイと、カリビアン・アイランドのクレオールたちの人間賛歌が、トロントの地で高らかに歌い上げられる。国際ジャズ教育者コンベンション(IAJE)のスペシャル・イベント。2003.4 Toshiko Akiyoshi Orch. & Maria Schneider Orch.
新旧女性ビッグバンド・リーダーの対決!! ギル・エヴァンスの後継者たる実力を示したマリア・シュナイダーと、新作「ドラム・コンファレンス」をひっさげて、穐吉敏子がリンカーン・センターで競演。ウェッブ・スペシャルのカラー・ページ。2003.5 Millennial Territory Orchestra @ Tonic
古い音楽こそ、模倣がないが故に新しい。このコンセプトのもと、NYアンダーグラウンドのカリスマ、スティーヴン・バーンスタインのサウンド・イリュージョン・ショウが始まる!!2003.6 Steve Coleman & Five Elements @ The Jazz Gallery
革新的なコンセプト、M-BASEを引っさげ、80年代のNYジャズ・シーンの風雲児だった、スティーヴ・コールマン。その種子はJam Band ムーヴメントの中にも、根付いている。時代を20年先取りした尖鋭的音楽の現在。2003.7 Ben & Frank Perowsky @ Cornelia Street Cafe
ジャム・バンドから、アヴァンギャルドまで広いフィールドで活躍するドラマー、ベン・ペロウスキーが、25年ぶりに父フランク・ペロウスキー(ts)と共演。世代を超えたコラボレーション。2003.8 The Bad Plus @ JVC Jazz Festival
メジャー・デビューを果たした、注目のザ・バッド・プラスが、JVCジャズ・フェスのショウケース、ブライアント・パークのステージに登場。マンハッタンの昼下がりを、史上最轟音ピアノ・トリオが揺るがす。2003.9 Charlie Hunter Session @ Knitting Factory
今年も、様々なプロジェクトのアルバムをリリースし、ツアーも快調なチャーリー・ハンターが、NYに戻りスペシャル・セッションを行った。ハンター〜ブレット〜スケーリックのスリリングなサウンド漂流。2003.10 Melissa Errico @ Madison Square Park
ブロードウェイ女優から、本格シンガーへの転身。ノラ・ジョーンズに続いて、巨匠アリフ・マーディンが送り出す、クリスタル・ヴォイス、メリッサ・エリコの野外パフォーマンス。2003.11 Jason Lindner @ Fat Cat
90年代のNYジャズシーンで、新人登竜門だったクラブ”スモールス”が、姉妹店’ファット・キャットに、本格的に移転して再オープン。レギュラー枠で8年間に渡って出演中の、注目若手アレンジャー&ピアニストのジェイソン・リンドナーのビッグバンドは、さらなる充実を聴かせる!!2003.12 A Great Night in Harlem
不安定な老後を過ごすミュージシャンを救済する、ジャズ・ファウンデーション・オブ・アメリカ(JFA)の第3回チャリティ・コンサート。カサンドラ・ウィルソン、ジミー・ヒースらがアポロ・シアターに集結した。