Article 2002

 休眠から約半年で、奇跡的に復活を遂げたジャズ・ライフ誌に、縁あってまた連載を再開させていただくことになりました。その第一回は、前年の幻の9月号に載る予定だった記事のサルベージです。今年も、ストレートアヘッドに、ジャム・バンドにと多角的に、NYのジャズ・シーンを紹介していきます。

2002年度 執筆記事

Karl Denson & DJ Logic
遂に日本で、その全貌が明らかになった、驚異のターンテーブル・インプロヴァイザー、DJロジック。カール・デンソン・タイニー・ユニヴァースのスペシャル・ゲストで、ブルー・ノート東京に上陸。
Soulive @ Irving Plaza, 12/31/2001 + @ The Apollo Theatre
2001年破竹の快進撃を遂げたソウライヴが、大晦日にアーヴィング・プラザで大トリ。2002年春のツアーでは、ブラック・ミュージックの殿堂、ハーレムのアポロ・シアターに登場。Uptown/Downtown ライヴ・リポート!!

Jazz Life誌連載 NY Jazz Witness

2002.1 The Word
鬼才、ジョン・メデスキが、スティール・ギターの新鋭、ロバート・ランドルフをフィーチャーして、新ユニットを結成。2001年6月JVC Jazz Festivalでのデビュー・ギグ。
2002.2 Jazz @ Lincoln Center "Organ Summit"
大ベテランの、ジミー・マグリフから、若手のジョーイ・デフランチェスコまで4人のオルガン・プレイヤーが集結して、アリス・タリー・ホールを、アーシー・ワールドに変貌させる。
2002.3 Olu Dara
ジャズのフリーダム・スピリットとルーツ・ミュージックが、混然一体となった音楽性。オル・ダラ流ディープ・サウス・ミュージックに酔いしれる。
2002.4 DJ Logic Trios
ジャズ、ロック、ヒップホップ、ブルーグラスと、あらゆるジャンルのジャム・バンド系プレイヤーが大集結。ニット開店15周年記念のDJ Logic スーパー・セッション!!
2002.5 Satoshi Inoue & Kiyoshi Kitagawa Live Recording
JL誌スタンダード講座連載も好評の、ギタリスト、井上智が、盟友、北川潔と、アッパー・ウェストのクラブ、”スモーク”でデュオ・ライヴ・アルバムを制作。美しい歌心に、酔いしれる。
2002.6 Eric Dolphy Tribute
エリック・リード、グレッグ・オズビーら、新感覚主流派ともいうべきメンバーが、コロンビア大内のホールで、アカデミックな視点から、エリック・ドルフィーを検証する。
2002.7 Monclair Jazz Festival / Africa Brass
ジョン・コルトレーンの、野心作「アフリカ・ブラス」が、オリジナル・メンバーのレジー・ワークマンによって、40年の時を越えて、ニュージャージー州モンクレアによみがえる。
2002.8 Erik Truffaz @ JVC Jazz Festival
ヨーロッパのプリンス・オブ・ダークネス、エリック・トラファズが、アメリカのメジャー・ジャズ・フェスに初登場。オーガニック・ドラムンベースが、真夏のNYの午後を、クールに包み込む。
2002.9 Midsummer Night Swing @ Lincoln Center
真夏の夜のスウィング! 今年、14年目を迎えてすっかり定着したイヴェントに、ローリング20'Sのレトロ・サウンド、ヴィンス・ジョルダーノ&The Nighthawksで、ダンス、ダンス、ダンス!!
2002.10 David "Fathead" Newman @ Jazz Mobile
生誕100周年を迎えた作曲家リチャード・ロジャースに捧げた、トリビュート・コンサート。ハーレム・コミュニティ最大の公園マーカス・カーヴィー・パークで、“ファットヘッド”ニューマンが、歌い上げる。
2002.11 Soulive @ The Mercury Lounge 
日本でも人気を獲得した、ジャム・バンド界の寵児、Soulive。Blue Noteでの3rd Albumは原点に帰りオルガン・トリオ編成の、NYのスモール・クラブでの総立ちライヴ盤となった。まだまだ続く快進撃!!
2002.12 Maria Creuza @ Vinicius, Rio de Janeiro 
初めて訪れた憧れの地、リオで聴いたラテン・アメリカン・ミュージックの大御所、マリア・クラウーザのクラブ・ギグ。リアル・ブラジリアン・グルーヴに酔いしれる。ウェッブでは、スペシャル・カラー・ヴァージョン!!